健康診断

健康診断とは

近年、生活習慣の変化から、若いうちに高血圧症や脂質異常症、高血糖症など循環器系や脳血管系の病気を招きやすいとされる疾患を発症する人だけではなく、がんとの関連も示唆されているメタボリックシンドロームを発症する人が増えています。
こうした疾患を早期に発見し、適切に治療を行うためにも健康診断は非常に有効です。健康診断は主に企業や学校、自治体などによって行われているため、毎年自然と受ける機会が多い反面、知らず知らずのうちに受けそびれているケースもあります。
健康面に不安がないからといって、忙しさを理由に受診せずにいると、重大な病気を見逃してしまう可能性があります。
健康診断は現在の健康状態を知るだけでなく、継続して受けることで体の変化に気付きやすくなります。定期的に受診し、自身の健康状態をしっかり把握することが重要です。

健康診断の種類

当院では、企業や団体が行う一般健康診断や雇入時健康診断、地方自治体が行う特定健康診査などの各種健康診断に対応しています。

一般健康診断

一般健康診断は、雇用主が従業員に対して実施することが法律で義務付けられている健康診断です。

雇用時健康診断

雇用時健康診断とは、事業主が従業員を雇用する際に、医師による健康診断を行うことが法律で義務付けられている健康診断です。

特定健康診査

生活習慣病の予防を目的とした、40歳から74歳の方を対象とした健康診断です。特にメタボリックシンドロームに注目して行う健康診断です。

所要時間

検査の所要時間は、60分を目安にお考えください。

検査結果のお渡し

簡易健診の場合、最短で翌診療日の午後に検査結果をお渡しすることができます。
血液検査を含む健康診断の場合は、数日かかりますので、事前にお渡しの時期をご確認ください。

※当院所定の用紙以外に結果記載が必要な場合には+2,200円が必要となります。

健康診断・各種検診を
受けられる方へ

健康診断をご希望の場合はWEBまたはLINEでご予約ができます。
追加項目などご不明な点がございましたらお電話でお問い合わせください。
また、健康診断の内容によっては、当日に実施可能なものもございますので、お気軽にご相談ください。

ご注意

食事・水分

前日

夕食は21時までに済ませてください。前日の飲酒はお控えください。水分については、水やお茶などで適宜補給してください。

当日

当日の朝食は絶食で、ご来院ください。ガムや飴など、煙草もお控えください。15時以降にご予約の方は、当日の朝7時までに軽めの朝食を摂り、昼食は摂らずにご来院ください。
いずれの場合も、水分については、水やお茶などで適宜補給してください。
※妊娠中の方、またはその可能性のある方はX線検査ができません。診察の際にその旨を医師にお知らせください。

当日の服装

検査の種類によっては、当日に検査着に着替えていただく場合もありますが、基本的には私服のまま健康診断を受けていただきます。上下の分かれた、腕が出しやすい服装でご来院ください。ストッキングやタイツを穿いたままではできない検査があるため、更衣室でお取りいただくか、靴下などでご来院ください。また、アクセサリー類はできるだけ身につけずにご来院ください。 女
性の方は、X線検査で留め具などが写ってしまわないよう、プラスチックや金属がついていないブラトップをお勧めします。

当日の服装

定期健康診断、雇入時の
健康診断を受けられる方

普段眼鏡を使用される方は、眼鏡をお持ちください。また、企業や団体から指示された特定の書式がある場合は、その書式をお持ちください。

市検診・協会けんぽを受けられる方

名古屋市や協会けんぽから送付された受診券をお持ちください。

簡易健診(胸部X線検査なし)

料金 4,400円(税込)

受験・入学・就職時の健康診断で、血液検査と胸部X線検査を行いません。

検査項目

  • 問診や聴診などの内科診察
  • 身長、体重、腹囲、BMIおよび血圧の身体測定
  • 視力検査と聴力検査
  • たんぱく・糖の尿検査

簡易健診(胸部X線検査あり)

料金 5,500円(税込)

受験・入学・就職時の健康診断で、血液検査を行いませんが、胸部X線検査は行います。

検査項目

  • 問診、聴診などの内科診察
  • 身長、体重、腹囲、BMIおよび血圧の身体計測
  • 視力検査
  • 聴力検査
  • たんぱくと糖の尿検査
  • 胸部X線検査

一般健康診断・雇入時の健康診断(胸部X線検査なし)

料金 6,600円(税込)

企業や団体が新しく常時雇用する労働者を雇入れる際、または既存の常時雇用の労働者に対して、1年に1度実施することが労働安全衛生法によって定められている健康診断です。医師が不要と判断した項目は省略することができ、胸部X線検査を省略した検査です。
※なお、「常時雇用」とは、正規雇用のことではなく、一定の期間以上勤務する
非正規雇用の方も含まれます。

検査項目

  • 職歴、既往症などの問診、聴診などの内科診察
  • 身長、体重、腹囲、BMIおよび血圧の身体計測
  • 視力検査・聴力検査
  • たんぱくと糖の尿検査
  • 心電図
  • 血液検査(赤血球、ヘモグロビンなど貧血や血液の状態、AST、ALT、γ-GTPなど肝臓の状態、HDLコレステロール、LDLコレステロール、トリグリセライド(中性脂肪)といった血中脂質、血糖値の検査など)

一般健診・雇用時健診
(胸部X線検査あり)

料金 8,800円(税込)

企業や団体が新しく常時雇用する労働者を雇入れる際、または既存の常時雇用する労働者に対して、1年に1度実施することが労働安全衛生法によって定められている健康診断です。診察の結果、医師が不要と判断した項目は省略することがありますが、胸部X線検査を省略しない検査となります。
※「常時雇用」とは、正規雇用のことではなく、一定の期間以上勤務する非正規雇用の方も含まれます。

検査項目

  • 職歴、既往症などの問診、聴診などの内科診察
  • 身長、体重、腹囲、BMIおよび血圧の身体計測
  • 視力検査・聴力検査
  • たんぱくと糖の尿検査
  • 心電図
  • 胸部X線検査
  • 血液検査(赤血球、ヘモグロビンなど貧血や血液の状態、AST、ALT、γ-GTPなど肝臓の状態、HDLコレステロール、LDLコレステロール、トリグリセライド(中性脂肪)といった血中脂質、血糖値の検査など)

企業健診のご担当者様へご案内

当院は、会社単位で実施する定期健康診断にも対応しております。企業健診の際は、一人一人の結果に対し、専門医が判断を行います。また、精密検査が必要となった場合も、当院にて実施することが可能です。会社側で再検査の受診の勧奨がなされた場合も同様です。まずはお気軽にお電話にてお問い合わせください。

 電話番号:052-781-0160(お電話の際、企業健診についてご相談の旨をお伝えください。)

健康診断のプラン詳細

一般健診・企業健診

検査項目 健診プランA 健診プランB
医師診察
身体測定
視力検査
聴力検査
血圧測定
尿検査
胸部エックス線検査
心電図検査
血液検査
費用 5,500円 8,800円

※労働安全衛生法第66条に定められた基本プランは健診プランBとなります。
※御社所定の書式での記載をご希望の場合は、別途2,200円(税込)かかります。

雇用時健診(雇い入れ健診)

検査項目 雇用時健診
医師診察
身体測定
視力検査
聴力検査
血圧測定
尿検査
胸部エックス線検査
心電図検査
血液検査
費用 8,800円

上記項目以外の検査項目をご希望の場合はスタッフにその旨をお伝えください。

血液検査の追加項目について

会社から指示された場合に限り、以下の検査項目は5項目まで2,200円(税込)で受診可能です。ご希望の際は、会社指定の健康診断指示書の写しや、メール画面などをご提示ください。

  • 白血球・ヘマトクリット・血小板
  • 尿酸
  • クレアチニン・eGFR

  • 総コレステロール
  • 尿潜血・尿ウロビリノーゲン

HbA1c検査は1,650円(税込)となります。
※その他の検査につきましては、下記がオプション検査の料金となります。

オプション検査項目

検査項目 費用
採血・尿検査
尿一般検査 550円
血液型検査 2,200円
HBs抗体・HBs抗原・HCV抗体 3,300

腫瘍マーカーセット(男性)
CEA、CA19-9PSA

13,200円

腫瘍マーカーセット(女性)
CEA、CA19-9CA125

13,200円

腫瘍マーカーセット(肺がんが気になる方)
SCC、NSE

8,800円
麻疹ウイルスIgG抗体 3,300円
風疹ウイルスIgG抗体 3,300円
ムンプスウイルスIgG抗体 3,300円
水痘帯状ヘルペスウイルスIgG抗体 3,300円
呼吸器検査
胸部エックス線検査(正面) 2,200円
喀痰細胞診検査 2,200円
呼吸機能検査 2,200円
生理検査
心電図検査 1,650円
腹部エコー 11,000円
頸動脈エコー 6,500円
便検査
便潜血(2日法) 1,100円

名古屋市の特定健康診査

特定健康診査とは

国が「高齢者の医療の確保に関する法律」で定めた健康管理の一環として、地方自治体が実施する定期健診です。この健診はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に焦点を当てており、原則として40歳から74歳の方が受診対象となります。目的は生活習慣病の予防と早期発見に貢献することです。

対象者

名古屋市の国民健康保険に今年度中(930日まで)に加入し、40歳以上(今年度中に40歳になる方も含む)で75歳未満の方が対象となります。特定健診を今年度中に受けていない方が対象であり、通院中であっても特定健診は受けることができます。

受診回数

1年に1度受けられます。

自己負担金

自己負担金はかかりません。

検査項目

※医師が必要と認めた場合は以下の検査項目に加え、貧血検査、心電図検査、眼底検査を実施しております。

健診の検査項目 検査の目的
診察 身長・体重・BMI・腹囲 生活習慣、既往症など
身体計測 問診、視診、聴診、触診など 肥満度
血圧測定 血圧 血圧の異常
尿検査 糖・たんぱく 糖尿病・腎臓の障害など
尿検査 血中脂質 トリグリセライド(中世脂肪)、HDLコレステロール、LDLコレステロール 脂質異常症の有無
肝機能 AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GT(γ-GTP) 肝機能障害(アルコール性肝炎、脂肪肝など)
血糖値 空腹時血糖・ヘモグロビンA1c 糖尿病・高血糖症
腎機能 クレアチニン・eGFR 腎臓の障害
尿酸 尿酸値 痛風など

41日時点で、40歳から70歳までの5年おきに追加で貧血検査、心電図検査を無料で実施しております。

追加検査項目 検査の目的
血液検査 赤血球数・血色素量・ヘマトクリット 貧血の有無
心電図検査 心機能 心筋梗塞や不整脈など

受診案内

対象者には、5月末に受診券と「健診のご案内」パンフレットを郵送します。また、4月から930日の間に中途加入された方には、加入から2か月後に受診券などを送付しています。

受診方法

協力医療機関

当院は、名古屋市の特定健康診査協力医療機関です。受診券を受け取り次第、直接当院まで「特定健康診査」の希望を伝え、電話で予約をお願いします。健診当日は、国民健康保険証と受診券を忘れずにご持参ください。

名古屋市の特定保健指導

特定保健指導とは

特定健康診査の結果、生活習慣病のリスクが高まっている方を対象とした支援制度です。医師、保健師、管理栄養士などが連携し患者さんのリスクと関連する食事、運動、睡眠などの習慣を改善するプログラムを立案・支援します。生活改善後も、一定期間ごとに面談や電話でサポートを行うことがあります。

対象者

特定健康診査を受けて生活習慣病のリスクが高い方で、「動機付け支援」と「積極的支援」を必要とされる方が対象となります。

利用方法

協力医療機関

当院は特定健康指導の協力医療機関です。特定健康指導を希望される方は、直接お電話でご予約ください。
指導を受ける際には、特定保険指導の対象となることが分かる健診結果書類、または特定保険指導利用券、国民健康保険証をご持参ください。

よくある質問

健康診断で見つかる「隠れリスク」とは何ですか?

健康診断で見つかる「隠れリスク」とは、自覚症状がほとんどない段階で指摘される体の異常や将来の病気につながる兆候のことです。日常生活では気づきにくいのが特徴です。
代表的な隠れリスクには、

  • 血圧や血糖値、コレステロールの軽度上昇
  • 肝機能や腎機能のわずかな異常・貧血や炎症反応の変化
  • 心電図や胸部X線での軽微な異常

などがあります。
これらは、すぐに症状が出るわけではありませんが、放置すると生活習慣病や心臓・脳・腎臓の病気につながる可能性があります。
健康診断は「異常があるかどうか」だけでなく、将来のリスクを早めに知るための大切な機会です。指摘を受けた場合は、内科で詳しく評価し、必要に応じて生活改善や治療につなげることが大切です。

検査結果の「基準値外」は必ず病気ですか?

いいえ、検査結果が基準値から外れていても、必ずしも病気とは限りません。基準値は、健康な人の多くが入る目安の範囲であり、個人差や一時的な体調の影響を受けることがあります。
基準値外となる原因には、

  • 前日の食事や飲酒
  • 睡眠不足や体調不良
  • 運動やストレスの影響
  • 体質や年齢による変化

などが考えられます。
一方で、軽度の異常が続いている場合や、毎年少しずつ数値が悪化している場合は、将来的な病気のサインであることもあります。そのため、単回の結果だけでなく、経過を見ることが重要です。
健康診断で基準値外を指摘された場合は、慌てずに内科で結果を確認し、必要に応じて再検査や生活習慣の見直しを行いましょう。早めの対応が、将来の健康につながります。

年齢ごとのおすすめ検査はありますか?

はい、年齢によって注意すべき病気やリスクは異なるため、年代に応じた検査を受けることが大切です。

20〜30代

  • 血液検査(貧血、肝機能、脂質など)
  • 血圧測定、尿検査

生活習慣の乱れや体調変化を早めに確認することが目的です。

40代

  • 血糖値、HbA1c、脂質検査
  • 肝機能、腎機能検査
  • 心電図

生活習慣病のリスクが高まる時期のため、定期的なチェックが重要です。

50代以降

  • 生活習慣病関連検査の継続
  • 心電図、胸部X線
  • 消化器・呼吸器など症状に応じた検査

合併症や重症化を防ぐため、より丁寧な評価が必要になります。

検査内容は、性別、既往歴、生活習慣、家族歴によっても変わります。健康診断の結果をもとに、一人ひとりに合った検査やフォローをご提案します。気になることがあればご相談ください。

健康診断前の準備で気を付けることはありますか?

はい、健康診断の結果を正確に評価するためには、事前の準備が大切です。検査内容によって注意点は異なりますが、一般的には次の点を意識しましょう。

  • 食事制限を守る
    血液検査がある場合、前日の夜から絶食が必要になることがあります。指示された時間を守りましょう。
  • 飲酒や激しい運動を控える
    前日の飲酒や過度な運動は、検査値に影響することがあります。
  • 十分な睡眠をとる
    体調を整えることで、より正確な結果につながります。
  • 服薬について確認する
    普段飲んでいる薬がある場合は、事前に指示を確認してください。
  • 体調不良時は相談する
    発熱や体調不良がある場合は、無理せず医療機関にご相談ください。

健康診断は、体の状態を知る大切な機会です。正しい準備を行うことで、検査結果をより有効に活かすことができます。不明な点があれば、事前にご相談ください。

健康診断で異常があり再検査を勧められました。何を準備すべきですか?

再検査を勧められた場合は、落ち着いて内容を確認し、必要な情報を整理して受診することが大切です。
受診前に準備しておきたいものは、

  • 健康診断の結果表(数値や指摘事項が分かるもの)
  • 過去の健康診断結果(あれば)
  • 現在服用している薬の内容
  • 気になる症状や体調の変化

などです。
再検査では、健康診断で指摘された項目について詳しく評価し、一時的な変化なのか、継続的な異常なのかを確認します。必要に応じて、血液検査や画像検査などを追加します。
再検査=すぐに病気というわけではありませんが、放置せず確認することが大切です。早めに受診することで、生活改善や治療につなげることができます。不安な点があれば、遠慮なくご相談ください。

この記事の執筆者

医師 山本 真弓

略歴

2003年 昭和大学病院 第一内科
2007年 みなと赤十字病院
アレルギーセンター
2008年 ピッツバーグ大学 留学
2011年 昭和大学呼吸器アレルギー
内科
助教
2016年 昭和大学呼吸器アレルギー
内科
講師
2023年 昭和大学呼吸器アレルギー
内科
兼任講師
村元内科クリニック 勤務

資格

  • 医学博士
  • 日本内科学会 認定内科医、総合内科専門医、
    内科指導医
  • 日本呼吸器学会 呼吸器専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会
    アレルギー専門医、
    指導医
  • 日本呼吸器内視鏡学会
    気管支鏡専門医・指導医
  • 日本喘息学会 喘息専門医
  • 難病指定医
  • 身体障害者福祉法第15条指定医
  • がん診療に携わる医師に対する
    緩和ケア研修会修了
  • 厚生労働省医師の臨床研修に係る
    指導医講習会修了
  • 産業医

その他、経歴

  • 日本アレルギー学会評議員
  • 東京都国民保険審査員

医師紹介はこちら